用途・耐久性などで見た塗料の実力

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各塗料の比較

外壁塗装では、費用や機能、耐久性などの機能面から塗料を選ぶこととなります。ここでは、主に外壁塗装で用いられる塗料を紹介します。

・ウレタン系塗料
耐久性は10年未満であり、比較的劣化しやすい塗料ですが安く施工してもらうことができます。

・シリコン系塗料
ウレタン系塗料よりも耐久性が強いのが特徴です。全体的なコストパフォーマンスに優れ、広く用いられています。

・フッ素系塗料
非常に耐久力で優れるので、一般的な塗料よりも施工価格は高くなりますが、耐久年数を考慮に入れたコストパフォーマンスはかなり優れます。

このほか、近年は光熱費の節約につながりエコな遮熱塗料、耐久力が高く汚れの付きにくい光触媒塗料などが登場しています。こういった塗料は、取り扱っているお店に限りがあります。塗料メーカーから施工店に対して認定証などを発行していることもあります。そのため、認定を受けたお店は塗料の特性をよく理解していて塗装ができる業者なのです。

人気のある「ウレタン」と「シリコン」の違い

外壁塗装で用いられる代表的な塗料はウレタンとシリコンです。この2種類について、「費用」「耐久性」「光沢」「弱点」の視点で比較したいと思います。

・費用
ウレタンのほうが安いです。業者や外壁の面積にもよりますが、シリコンとの差は5万~20万円となることが多いようです。

・耐久性
シリコンのほうが耐用年数が長いです。費用はウレタンのほうがお得ですが、耐久性では価格に比例しているといえます。

・光沢
ウレタンの方がツヤが出ますが、光沢の維持はシリコンのほうが耐久力があります。

・弱点
ウレタン系は防水性と紫外線の遮断がそれほど高くない一方、シリコン系は付着力の弱さが弱点となります。

これらのことから総合的に考えたとき、シリコン系のほうが塗装する際にメリットが多いといえます。もちろん、同じウレタン、シリコンでもメーカーによって多少の性能差はあるので詳しい特性などは施工するお店にご確認ください。

水性よりも油性のほうがおすすめなわけ

塗料には水性と油性があります。一般的に、水性より油性の塗料のほうが優れている面が多いので外壁塗装ではこちらがおすすめとなります。

油性は耐久力、塗料の壁への密着力どちらも優れています。そのため、外壁の寿命を長持ちさせることができます。また、雨に対する耐性が高いのも特徴です。四季を通してほかの地域と比べて降水量が多いところに住んでいく場合、油性塗料で塗装してもらうほうが安心ですね。しかし、臭いが強いので気を付けてください。

油性といっても、「1液」と「2液」の2タイプがあるのですが、そのまま使える「1液」よりも主剤、硬化剤を混合させて塗装する「2液」のほうが性能が高いです。専門技術と手間がかかるため費用が高く、扱える業者も限定されますが、質の高い外壁塗装が可能となります。できるだけ長く塗料の質をキープしたいなら、こうした特性も知っておいた上で検討してみるのもいいかもしれません。

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